小森曠 NO.15  1977年
(1990年代の上位モデルNO.EX(エクセレント)
、今日では手工品の50万円クラス(インドローズウッド品が35万円クラス)に相当します。
小森廣氏は、クラシックギター製作家で今でも人気が高い河野賢氏の直弟子です。
河野ギター出身の製作家の多くは、そのギターも師匠に似て甘く太い鳴り言われ、よりリーズナブルに入手できるため、実用的な考えの方に支持されるようです。
その中でも小森曠氏の特徴は、“木との対話”を重視していた製作家ということです。
子供の頃より木材とその加工等が好きで、18歳の頃は父と共に自宅を作り、国有林野庁に10年勤務した後、弦楽器製作の世界に転向しました。
1964年に河野ギター製作所に入所し8年間修行後、1973年に河野ギター製作所の近くの所沢市に工房を構えました。
(その後はヨーロッパ弦楽器チター音楽にも出会い、日本で唯一のチター製作家になるなど弦楽器に対する理解の幅も併せ持ちました。晩年は生まれ故郷の北海道伊達市に帰り、亡くなるまでギター製作を続けたとのことです。)
出品ギターの材料は、トップは上質なスプルース単板、サイドとバックの単板は、ハカランダ代替材のマダガスカルローズウッドと思われます。
全体的には大きなキズはない美品の部類の印象ですが、トップはブリッジ下側中央にあて凹み塗装補修、バックは2個所の割れ接着補修があります。
ハカランダ系の木材は硬くて割れも生じ易いため、あるあるの状況ですが、段差もほぼなく補修してあるためあまり気にならないと思います。
独立後、数年しか経っていないせいか、響きもこの2〜3年後よりも河野ギター寄りの印象です。
河野ギター色が残る独立後数年の製作で、
ハカランダ代替材が使用されている作品
小森廣 NO.15  1977年
をどうぞ宜しくお願いします。
全長:100.2センチ
弦長:65.5センチ
弦高:12フレット1弦    3.6ミリ
         6弦 4.1ミリ
ナット幅:52ミリ
ギターを修繕ありの新品ハードケースに入れ、プチプチ等で梱包して発送の予定です。
 
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