1998年冬に発行されたフランスのグラフィティーzine molotov cocktail第8号です。
内容:156crewのjon one、156とその仲間たち、80年代と90年代のフランスの壁、TDSクルー、フランスの列車、MAC crewとTOP crewのShestへのインタビュー。
以下日本語訳
モロトフ・カクテルについて、もう語り尽くされた感はあるけど、ひと言で言うなら――このジンを見てないなら、本当に「グラフィティ・ジンのすごさ」をまだ知らないってこと。
モロトフはグラフィティ界で最高の“言葉とビジュアルのミックス”を見せてくれる。しかも彼らは、グラフィティをアートじゃなくカルチャーだと考えてて、その視点で作られた雑誌はスタイルも中身もガッツリ詰まってる。広告もほとんどない60ページで、どんなにグラフィティ欲が強い人でも満足できるはず。
まず中身。記事、インタビュー、詩、エッセイまで盛りだくさん。インタビューは読み応えあるし、記事やエッセイは独自でちょっとクセがあって面白い。さらに詩まで載ってるあたり、ただの商業グラフィティ雑誌にはない“ハート”を感じる。そして全部フランス語と英語で読めるってのもポイント高い。
次にスタイル。ボミングから大作まで、ありとあらゆるスタイルを XXL サイズでカバー。作品はちょっと小さめで研究用には物足りないかもだけど、質も量も半端ない。しかもアートだけじゃなく、雑誌のレイアウト自体がめちゃくちゃカッコいい。スタイルをしっかり出しながら、ちゃんと内容も引き立ててる。
正直、なんでこんなに全部うまくやれるの?って思うくらい。
モロトフは、とにかくヤバいくらい完成度高い。