庄司正雄
手工品 NO.50
庄司正雄氏は、主に1960年代まで活躍されたクラシックギター製作家です。
その手工品の質の高さから、長野県下諏訪町の日進工業からも監修の依頼があり、庄司正雄監修ギターが多く製作されました。
(1970年代は、河野ギター製作所から独立した野上三郎氏に監修依頼していますので、野上三郎の前任ということになります。)
1960年代後半には、庄司正雄監修ギターも世の中に出回りましたが、残念ながら監修ギターは手工品とは大きくかけ離れた安物の作りで(日進工業は大衆に安く提供したかったため)、製作管理も不十分だったため、(経年でブレージング剥がれが起こる等)、
今日、庄司正雄氏が優れた製作家であったことはあまり知られていません。
出品のギターは本人作の総単板の手工品です。
ヤマハの最初期のグランドコンサートGC-5と同価格ですので、上位モデルと言えます。
ロゼッタや力強い鳴りからもGC-5を意識してそうな気もします。
材料は、トップは上質なスプルース単板、サイドとバックはローズウッド単板、指板はエボニーです。
状態は、経年の割には全体的に美品の部類と言えます。
トップは経年によるウェザーチェック(塗装のヘアクラック)が生じビンテージ感もあります。
監修ギターにしか接したことがない方は、手工品の製作精度の高さや響きに、監修品と手工品は全くの別物と感じるはずです。
優れた製作家であったが、今ではあまり知られていない 庄司正雄 手工品 50号 1968年
をどうぞ宜しくお願いします。
全長:99.5センチ
弦長:65.0センチ
弦高:12フレット1弦 2.4ミリ
6弦 3.6ミリ
ナット幅:52.5ミリ
ギターを写真の新品ハードケースに入れ、プチプチ等で梱包して発送の予定です。
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