1969年にサンスイが販売したプリメインアンプです。メインアンプは終段に高音質で人気のあった2SD218を使用した準コンプリメンタリアンプで、出力は30W+30W(8Ω)です。
  プリアンプ、メインアンプの分離ができます。3D方式と呼ばれた音場再生方式のためのセンターチャンネル出力端子(159HzLOWパスフィルター)が備えられています。
  Bass、TrebleにMidrangeを加えたT.T.C.(トリプルトーンコントロール)を搭載しています。すべて抵抗切り替え式です。このTTCは当時サンスイが有効性について専用の広告を行っていました。フォノは2系統あり、PHONO2にはインピーダンス切り替えSWが付いています。フォノEQはゲインが大きいのでMCカートリッジも違和感なく再生できます。 
  パワートランジスタのマウントは3mm厚のアルミリアパネルにされており、ラジエーターカバーが、クラシカルな雰囲気を演出しています。ボンネットは現在のアンプと異なり、補強材が入った剛性の高いものです。和紙のような雰囲気の塗装が施されています。
   フォノ・ラインとも良い音でパワフルに再生します。VR、SWに気になるガリ・ノイズはありません。堂々たる風格のアンプです。
 
 キャビネットに汚れがありましたので、塗装の部分補修を行いました。全体の再塗装も検討しましたが、このアンプ特融の和紙のような風合いの塗装が損なわれるので実施しませんでした。
 
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